頬よせて描くはチューリップ母の顔
真白なボタンを拾ふ二月かな
金縷梅(まんさく)やわれにやさしき男坂
そつと吹くことを覚えししやぼん玉
かつぽれやねずみ男に梅一輪
【俳句上達極意・やらなきゃそんそん埋字の法】
今日の出題は、世界でいちばん有名な俳句です。
といっても、恐れることはなし。ひらめきで楽しく遊びましょう。
上五音を適当に埋めてください(コメント欄にどうぞ)
すでに季語「蛙」がありますから、季語を使う必要はありませんが、
季重なりでもかまいません。
○○○○○蛙飛び込む水の音
原句)
古池や蛙飛び込む水の音 松尾芭蕉
貞享3年春、芭蕉は江戸蕉門の門弟多数を集めて、
「蛙」を主題とする会を催しました。
「蛙」といえば和歌の世界においては春の川辺に鳴くものでしたが、
この句においてはじめて「音」をとらえたことが革新だったわけです。
ということで、この音が静けさの余韻を広げているのですが、
こうした芭蕉の解釈を受け入れて上五を埋めてもいいですし、
自由な発想で、原句を乗り越えても面白いと思います。
では、芭蕉を超越したあなたの世界へ、いざ!
定年や蛙飛び込む水の音 麗蘭
行き暮れて蛙飛び込む水の音 柚香里
モネの絵や蛙飛び込む水の音 しんいちろう
春虹や蛙飛び込む水の音 たまご
落日や蛙飛び込む水の音 たろう
雨だれに蛙飛び込む水の音 甘夏
古井戸や蛙飛び込む水の音 六尺
耳奥で蛙飛び込む水の音 飛梅
うたた寝に蛙飛び込む水の音 白妙
六尺さんの蛙は臨終でしょう!(笑)