しぐれ煮をあける深鉢余寒かな さうねと云ひペチコートぬぐ朧かな 橋まではともかく歩く柳かな バゲットにスープすはせる暮春かな 盲導犬あごを聖書に日永かな続・俳句の型切れ字「かな」を使った型です。
●●●●●/●●●●●●●/季語(名詞)+かな
上五 中七 下五
もっとも基本となるのは、
下五が
三音の季語に「かな」が付いたもの。
しかし、この応用形は各種あって、
必ずしも「季語+かな」でなくてもいい。
要は、切れ字を使うと、その箇所は強調されるということ。
「季語+かな」だと季語が強調されるので、
これが不思議なもんで、余韻が違うんですね。
ま、どんなことでも、まずは基本をマスターしましょう。
基本が出来ていれば、応用も外れることがありません。
さて、この型での極意ですが、
上五・中七は繋がったフレーズだということです。
しかも、下五の季語とは直接かかわりのない内容になっている。
ここがポイントです。
【例句】
田一枚植て立去る柳かな 松尾芭蕉
傘もつ手つめたくなりし牡丹かな 富安風生
オムレツが上手に焼けて落葉かな 草間時彦
めくら子の端居さびしき木槿かな 加舎白雄
なぜ、下五に直接かかわりのない季語をもってくるのか?
それは
俳句において、飛躍、跳躍、場面転換がまさに醍醐味であるということ。
そして、この型の場合は、上五・中七のフレーズで、
作者の位置や動き、発見がありありと見えるように作るのがコツ。
あれもこれもの饒舌をさけ、思いを季語に託して余韻を楽しむこと。
そうすれば、言い切った以上の広がりと深さが感じられるはずです。
ただ、こうした型にばかりこだわることはありません。
あるということを知っておけばいいこと。
「季語+かな」をよく使うのは高浜虚子。
ところが虚子の場合、
上五と中七に「季語+かな」が続いてしまっている句が多い。
ゆえに「飛躍・跳躍・場面転換」に関してはあまり見るべきものがない。線引いとこ(笑)
さて、この応用編をひとつ。
この型の極意は、上五・中七は繋がったフレーズだということ。
しかも、下五の季語とは直接かかわりのない内容になっている。
ということが本日のポイント。
これは、五文字の季語にも応用できます。
髪切つた後のさみしさ桜餅
ストンと着地するような季語で決めること。
では、皆の衆もトライ!